
せっかく保育士になったけど一年で辞めたくなった…そんなときどうする?
一生懸命勉強して学校を卒業したり、一生懸命勉強をして試験を受験したりして、やっと取得した保育士資格や幼稚園教諭の免許。
大好きな子どもたちと一緒に楽しい毎日が待ってる!!という期待に胸を膨らませて仕事を始めたものの、実際は思っていたよりもずっと過酷で
一年どころか明日にでも辞めたい…そう思っている人は少なくありません。
実際、検索エンジンで 保育士 と検索すると、 辞めたい 退職 というワードが並びます。
TwitterやInstagramでも 保育士辞めたい というワードをよく目にします。 保育士辞めたいアカウント などという人もいて、深刻だと感じます。
今日は、そんなときどうしたらいいのか、体験を元にした案をいくつか出してみたいと思います。参考になれば幸いです!
辞めたいと思うことは悪いことじゃない
大変な毎日の中で、頭の中をちらつく『辞めたい』という気持ち… 自分の根性がないのではないかと自分自身を責めることや、
友達や親から「せっかくとったのにもったいない!」「せっかく就職したのにもったいない!」と言われることもあるのではないでしょうか。
「どこに行ってもこんなもんだよ」「最低3年は勤めないと!」そんな言葉を聞くこともありますが、本当にそうなのでしょうか?
答えは“いいえ”です。辞めたいと感じることは、決して悪いことではありません。辛い思いをしてまで、働き続けることはないんです。
一番大切なのは、あなた自身です。あなたの人生、あなたが笑顔で生きていられることが、大事なんです。
現在の環境を見直してみよう
とはいえ、「辞めたい!よし、辞めよう」というわけにはいかない人がほとんどだと思います。生活があって、すぐに辞めるわけにはいかない
人が多いのではないでしょうか。
辞める前に、現在の環境を見直してみましょう。
【どうして辞めたいのか】を整理します。紙に書き出すのもいい方法です。
☆職場の環境が辛い。という気持ちも、具体的にどの部分が辛いのか考えましょう。
・残業が多くて辛い
・持ち帰り仕事が多くて辛い
・休日出勤したくない
・保護者対応がうまくいかない
・職員同士の人間関係
・お給料が仕事量に見合っていない
・通勤時間が長すぎる
このように、色々な理由があるかと思います。
次に、【幼稚園教諭、保育士を続けたいのかどうか】を考えます。世の中には本当にたくさんの仕事があります。
なにも、先生を続けなくてもいいんです。自分がこれからも保育を続けたいのかどうか、考えてみましょう。
その中で、様々なパターンを想像します。例えば、「お給料があと5万円高ければ、保育を続けてもいいな」とか、
「残業が一切ないのであれば保育を続けてもいいかな」などです。これもメモに残しておきましょう。
求人情報を見てみよう
辞める、辞めないに関わらず、求人情報を見てみましょう。別の職種でもいいですし、同じく保育関係でもいいでしょう。
求人情報を見ることで、「意外と今の職場、残業が少ないんだなぁ」とか「お給料は高い方なんだなぁ」など、
現在の環境をより客観的に見ることができます。もしかしたら、やっぱり続けてみようという気持ちになることもあるかもしれません。
逆に、様々な職業や園の求人を見て、自分の新しい生活が想像できるようになることもあるでしょう。
退職するかどうか、よりリアルに検討する機会になります。
ここで注意しなければいけないことがあります。こんなことがあってはいけないのですが、『求人を100%信じてはいけない』です。
世の中には残念ながら、嘘の求人情報を出しているところがたくさんあります。残業0と書いてあっても実際はあったり、
アットホームな職場と書いていても職員同士でもめ事があったりします。しかし、この点は求人情報からは読み取ることができません。
面接であったり、実際に就職してみてから気が付くこともたくさんあるのが現実です…。
だからこそ、『求人と違う』と思ったことは、労働基準監督署に通告をしたり、それさえ面倒なのであれば退職を検討していいと思います。
また、職業紹介のサイトを利用すれば、働いてみて実際の求人と違うときには園に伝えてくれるなど、守ってくれることもありますよ!
無理をしないで退職しよう
それでも今の職場で働くことが無理だと思った場合、退職しましょう!どうしてもの場合は、年度途中の退職でもいいんです。
「退職は必ず年度末のみ」という規則がある園も多くあるかと思いますが、法律上では2ヶ月前に退職願を出すことで、退職することができます。
言いにくい気持ち、後ろめたい気持ちもありますが、働き続けることで気持ちだけではなく身体まで壊してしまうこともあります。
無理をせず、自分自身を大切にしてくださいね。
私自身も経験がありますが、辞めることを伝えるときには吐きそうなほど緊張しました(笑)
しかし、許可がもらえた瞬間に世界に色がつきました・・・!!大げさではなく、本当なんです。ご飯もおいしいし、夜もしっかり眠れるし、
何もないのに急に涙が出てくることもなくなりました。心が壊れかけていたんだなと、そのときに気が付きました。
新しい職場を探すときは
気持ちが落ち着いたら、新し職場を探すことになるのではないかと思います。
私が新しく仕事を探す際には求人サイトを利用したのですが、そのときの担当者の方に言われたことがあります。
【10割希望通りの園はない。6割希望通りだったら、そこに決めましょう】
まずは希望する条件を箇条書きにします。理想はどれだけ高くてもいいので、書けるだけ書いてみましょう。
・通勤時間20分以内(バイクか車通勤) ・ボーナス年2回3ヶ月以上 ・毎月の手取り22万円以上
・年間休日120日以上で、できれば土日休み(土曜日は月1回まで) ・残業月10時間以内 ・職員の仲がいい
私が書いたのが、こんな感じです。
担当者の方にはこの中の6割当てはまっていたらそこにしましょう!と言われました。
が、
私はそれはどうしても納得ができませんでした。せめて8割だろうと思いました。できるなら、10割(笑)
あらかじめ求人を見ていた私は、この条件が無謀なものだとは思わなかったんです。
担当の方は困っていましたが、その中で自分でも同時に探すことを伝えておきました。
結果、1ヶ月経たないうちに自分で見つけることができました。
・職員の仲がいい というのはどうしても働いてみないとわからないことでしたが、それ以外の条件は全て満たすことができました。
そこが見つかる前に、いくつか6割の条件を満たしているところに応募し、面接をしましたが5件応募して5件とも採用していただきました。
そのとき、『本当に保育士は人手不足なんだな』と感じました。
この経験から私が思ったことは、
『園に選んでもらう』のではなく、『自分から選ぶ』気持ちでいいと思いました。
実際、本来ならタブーとされている「残業時間が0時間と書いていますが本当ですか?」や、「有給休暇は取得できていますか?」といった
きわどい質問も、相手先にしていましたが、それでも採用していただいたのです。
入ってから「聞いていたのと違う!」となってしまうと、また辛い思いをすることになります。また、せっかく採用して下さった園も、
すぐにまた求人を出さなくてはいけなくなってしまいます。
ですので、園のためにも自分のためにも、疑問点はクリアにしてから就職した方がいいと感じました。
自分を必要としてくれる場所がきっとある
色々書きましたが、今、辞めたいと思っている先生に伝えたいことがあります。
それは、『自分を必要としてくれる場所がきっとある』ということです。
あなたが輝ける場所が、絶対にあります。
無理をして今の仕事を続ける必要はありません。生きるために仕事をしているんです。仕事をするために生きているのではありません。
せっかく勉強したのにもったいない と誰に言われても、自分が『辛い』と思っているのであれば退職しましょう。
身体や心を壊してしまう前に。
読んで下さってありがとうございました!