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『保育士 うつ病』傷病手当って何? 無理しないでお休みしよう。

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 以前、せっかく保育士になったけど一年で辞めたくなった…そんなときどうする? の記事でも書きましたが、
検索エンジンで 保育士 と検索すると、 辞めたい 退職 というワードや、うつ病・ノイローゼなどという体調に関わるワードまで表示されます。
TwitterやInstagramでも 保育士辞めたい というワードや、保育士辞めたいアカウント などという人もいて、深刻だと感じます。

保育士・幼稚園教諭共に言えることですが、実際、仕事が辛いと感じたときに、真っ先に考えてしまうのが、クラスのことかと思います。
また、1人暮らしをしている場合や家族を持っている方は生活のことも心配になるのではないでしょうか。
今日は、もし精神的につらくなってしまった場合の対処方法をご紹介したいと思います。

こんなに辛いのは普通?それとも病気…?気付くヒント

 仕事が辛いと感じたとき、その「辛さ」が一般的なものなのか、精神的な病気が関係しているのか、判断するのは難しいことかと思います。
一般的な人でも、休日明けの月曜日の出勤は億劫に感じたり、時には仕事に行きたくない日があると思います。
自分が「行きたくない」「辛い」と思っている気持ちが普通なのかどうか、どうしたら気付くことができるのでしょうか。
体験談も含めて書いていきたいと思います。

私の経験では、一度学校に行くことが嫌になってしまった時期がありました。
でも両親は厳しかったので、「行きたくない…」と言っても「だめ。行きなさい。」「休んだらだめ」「サボることはいけないこと」
「行ってしまえば大丈夫」と言って、学校を休むことを許してもらえませんでした。
そのうちに、夜は眠れなくなり、朝になると嘔吐するようになり、実際に発熱もしてしまいました。
熱があるので休ませてもらえるものの、学校に行かなくていいとわかると、すっと熱が引いていきました。
なんと、これが数週間続きました。母は私が体温計でずるをしているのではないかと目の前で熱を測らされましたが、もちろんずるはしていません。

このように、精神的に追い詰められてしまうと、身体に不調を感じるようになります。不調が現れたら、身体に負担がかかっている証拠です。
症状は人によって様々で、吐き気や発熱だけではなく、頭痛や下痢、腹痛、胃痛、動悸、息苦しさ、耳鳴り、全身の倦怠感や食欲不振
などなど色々な症状があります。
もし自分で症状に気付いた場合は、忙しいからと市販の薬ですませるのではなく、内科、もしくはメンタルクリニックなどの受診も検討しましょう。

精神的な病気=うつ病 ではない! 適応障害の可能性も。

 最初に書いたように、『保育士 うつ病』と検索する人が多いということは、きっと自分自身に何らかの異常を感じ検索したのではないでしょうか。
「もしかしたら自分はうつ病かもしれない」と思って検索をすると、うつ病についての症状の説明や、チェックリストが出てくることが多いです。
そこで文章を読んでいくうちに、「やっぱり違うかもしれない」と思い、受診しなかった経験がある人もいるかもしれません。
精神的な病気の中では、うつ病が有名ですが、実は他にもたくさんの精神疾患があります。

その一つに適応障害というものがあります。
適応障害のポイントでは、

  1. ある環境での価値観や常識が、自分と全く合わず、今後も合わせていくことが難しそうである
  2. ある環境によるストレスで、自分にとってつらいと感じる症状が出ている
  3. ある環境によるストレスで、生活に何らかの支障が生じている

というものがあります。
実際、保育士をしていた私の友人も『うつ病』ではなく『適応障害』でした。
会社や職場に対しての適応障害というと、うつ病よりも「仕事したくない甘えではないか」と言われてしまいがちなようです。
しかしそのようなことはなく、適応障害も精神疾患の1つです。

傷病手当を利用して、しっかり体と心を休めよう。

傷病手当とは?
傷病手当金は、ケガや病気などのため働けなくなってしまった際とに、生活を守るために設けられている公的な制度です。
ケガや病気等で仕事を休んでいる間、健康保険から所定の手当金を受け取ることできます。
仕事ができないと生活ができなくなってしまいますが、この制度を使うと満額ではありませんが手当てが支給されるので、
しっかりと療養をすることができます。

これは怪我や事故だけではなく、精神的な病気にも当てはまります。そして健康保険に加入しているならば、取得することができます。

興味のある方は、手当の金額の計算方法や、期間、手続きの方法など、ぜひ調べてみてくださいね。
メンタルクリニックや精神科の先生も、丁寧に教えてくれることと思います!

無理をしないで退職するのもあり。

 傷病手当という制度があることはわかったけれど、職場に伝えにくい…他の職員に迷惑をかけてしまう…という方もいるのではないでしょうか。
傷病手当は誰しもに平等に与えられた制度であり、使うことは後ろめたいことではありません。
しかし、言いにくい・断られたらどうしようなどという不安もありますよね。そのことでまた身体に不調が出てきてしまっては大変です。
 保育士、幼稚園教諭に限らず、職場には合う合わないがあって仕方のないことです。
身体を壊しながら無理をして勤務し続ける必要はありません。もう耐えられないと思ったら、勇気をだして退職をしましょう。
年度途中だっていいんです。

生活が不安な場合は、まだ退職をする前に面接を受けてもいいと思います。事情を正直に話すと、勤務日を調整してくれる会社も多いです。

自分の身体を大切にしてくださいね。

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