保育士 残業代問題 正しい勤怠管理で正しい運営を!

保育士・幼稚園教諭の先生方は、職場が正しい勤怠管理をできていると感じますか?
勤怠管理とは、出勤時間・退勤時間の管理や給与・賞与の計算が正しいかどうかになります。
インターネットで様々な情報を収集できる近年、勤怠管理によるトラブルが増加しています。
この記事では、正しい勤怠管理の大切さと、トラブルの例を紹介したいと思います。
保育士にサービス残業が当たり前の時代はもう古い!
サービス残業は労働基準法違反
保育士・幼稚園教諭の先生は、サービス残業が当たり前という職場があります。
タイムカードを切ったあとに残業をしなければならず、その分はお給料に換算されないのです。
昔ながらの園では現在でもこのような風習が抜けず、当たり前のようにサービス残業をしている職場が存在します。
実際私もそのような園で働いていました。
それも、「子どもたちのためだから」と言い、先生たちの善意を利用している園が多くとても残念に感じました。
しかし、これは立派な労働基準法違反です。
訴えれば残業分の賃金を請求することができますし、園側は証拠が揃っている場合支払わなければいけません。
労働基準法違反をしている園に長く務めたいと思うかどうか
前述のように、残業分の賃金を請求するために訴えることはできますし、園は支払わなければいけません。
しかし、訴える先生側、訴えられる職場側、どちらもいい気分がしないのは明確です。
そんなやりとりのあと、そんな職場で働きたいと思うでしょうか…。
そんなやりとりをした同僚がいる職場で、末永く働きたいと思うでしょうか…。
答えは“いいえ”だと思います。
そのようなトラブルがあった職場は、多くの先生が長く続かず人手不足の状態になりやすいといえます。
保育士の働き方改革と残業問題

残業を禁止している園もある
近年、保育士・幼稚園教諭に関する働き方改革が見直されています。
園によっては、残業をする場合には事前に園長や会社に申請しなければならなかったり、残業自体を禁止していたりする園もあります。
これによって、先生方の残業が減っている園も存在し、良い傾向にあると言えます。
しかし、『残業をしていないだけで、持ち帰り仕事になっている先生』がいることも忘れてはなりません。
残業が申請制のため、申請することができずに持ち帰らざるを得ないことがあります。
また、前述したように『タイムカードを切ってから残業』をしている園もあります。
これによって、あくまで園側からすると“自分の意志で残って仕事をしている”という体にするのです。
「“自分の意志で”残っているのよね」と実際に言われたことがあります。
自分の意志で残っていることにすれば、残業代を払わなくていいからです。
これでは見かけ上の『働き方改革』にすぎません。
仕事量を減らすことが正しい働き方改革に繋がる
では、どうしたら働き方改革ができるのでしょうか。
仕事量を減らし、先生方の心に余裕をもつことこそ働き方改革に繋がるのです。
とはいえ、仕事量を減らすことは難しいと感じる方が多いと思います。
子どもたちのために行っている仕事量を減らすことで、子どもたちの保育が妨げられることはあってはならないからです。
そんなところに目を向けた企業が、保育事務サポートグッドウェザーです。
保育士・幼稚園教諭の方の仕事量を減らし、先生方の残業を減らしたり持ち帰り仕事を減らしたりすることを目的とした企業です。
先生方の仕事の中には、「先生しかできないこと」と「先生でなくてもできること」があります。
その“先生でなくてもできること”を企業に代行し、空いた時間の中で「先生しかできないこと」を行ってもらうのです。
このような企業を上手に利用しながら、仕事量を減らして正しい働き方改革を行っていきましょう。
勤怠管理をしっかりすることの大切さ
訴えるための証拠集めが容易になっている

未払いの残業代を会社に請求することが可能というお話をしましたが、近年ではこの請求のための証拠集めが容易になっているといえます。
なぜならば、ネットの情報により、
・何をどんなふうに集めておいたらいいか
・どのくらいの期間分が必要か
・未払いの残業代の請求の仕方
などが詳細に掲載されています。
例えば、毎日の正しい勤怠状況のメモ。
毎日何時に出勤し、何時に退勤したということをメモすることは面倒だと思いがちですが、ワンタッチでメモすることができるアプリがあります。
そしてそれを印刷することもできます。
このように、残業代の未払い(法律違反)に関して、昔よりもずっと記録を用意しやすく、訴えやすくなっているため、昔のままの気持ちで「子どもたちのため」と言い続けてサービス残業をさせることはリスクが高いといえるでしょう。
勤怠管理をしっかりし、ただしい運営をする
勤怠管理をしっかりし、正しい運営をすることは、本来当たり前のことかもしれません。
しかしそれができていなかった場合、急に勤怠管理をすることはなかなか大変といえるでしょう。
今までタイムカードを作っていなかったのに、導入しなければいけない。
今まで残業代を支払っていなかったから給与の計算が簡単だったのに、計算方法が複雑になってしまった。
しかし、今更新しいことを導入するための準備が大変…
そんな園もあると思います。
そこでおすすめなのが、クラウド管理勤怠システムです。
勤怠管理はもちろん、休暇の管理、給与の計算、年末調整、シフト管理に離職率の計算など、
タイムカードとしての役割だけでなく様々な機能が充実しています。
スマイルトレーニングとして、写真撮影時に笑顔を自動で検知し打刻することができる機能は、子どもや保護者の方に笑顔で接する保育士・幼稚園の先生にはぴったりなのではないでしょうか。
まとめ
様々なサービス業が増えている現代。
費用が掛かるように感じるかもしれませんが、頻繁な退職、そして再度求人募集を行う手間と紹介料のことを考慮すると、決して高価ではありません。
労働基準法違反で訴えられるリスクや、先生の頻繁な退職による信頼感の低下、口コミサイトなどに書かれてしまうリスクなどを考え、正しい運営ができるといいですね。
末永く地域に愛される園になることを、応援しています。